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【書評・レビュー】容疑者Xの献身

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こんにちは、まなおです。

本日は、久しぶりに読み返した東野圭吾さんの名作「容疑者Xの献身」について書いてみます。

私は当時からガリレオファンで、2008年出版日当日に購入し、あっという間に読んでしまった記憶があります。また、その後福山雅治主演の「ガリレオ」の劇場版として何度も観た作品でもあります。

以下、ネタバレを含みますが、捜査や推理の部分はカットしてお伝えします。

はじめに

主人公はガリレオこと「湯川」と湯川の大学時代の同期である石神です。

石神は高校の数学教師で、毎朝「べんてん亭」でお弁当を買って通勤していました。

ただ、「べんてん亭」に通う真の目的はお弁当ではなく、店員である花岡靖子でした。

靖子は石神が住むアパートのお隣さんでもあり、娘の美里と母娘で暮らしていました。

靖子は離婚しており、女で一つで美里を育てるためにホステスとしても働いていて生活を回すのに手一杯。

石神はそんな靖子に恋していましたが、靖子の方はその恋心にきづいておらず、普通の隣人として接していました。

しかし、石神自身もそういう関係に満足していて、今のままでいいと思っていたようです。この石神さんの気持ち、私はすごくよく分かります。本当は好きで伝えたいけど、伝えたらその関係が壊れてしまいそう。だからこそ石神はその現状に満足していたのでしょうね。

殺人事件

そんなある日、靖子の元夫である富樫がべんてん亭を訪れます。

富樫は二人目の夫で美里とは血がつながっていません。

靖子にとって、富樫は結婚当初こそ羽振りがよくて優しく見えましたが、会社のお金を不正に使用していたことが判明すると一転、靖子や美里に暴力をふるうようになり、それが原因で離婚したという経緯があります。

この日、富樫がべんてん亭を訪れた理由は、靖子にお金をせびるためでした。

富樫は靖子の自宅までもすでに突き止めており、美里のこともちらつかせながら靖子にお金を要求します。

そんな富樫に靖子は断りきれず自宅に連れていき、二度と来ないでと言いながらもお金を渡してしまいます。

しかし富樫は今後も来るような感じで、しかも帰宅してきた美里にもちょっかいを出す始末。

一時は部屋に避難した美里でしたが、富樫が帰り際に美里のことを「女」として見るような発言をしたため、美里は思わず花瓶で富樫の頭を殴ってしまいます。

結構なクリーンヒットだったようですが、富樫は頭を抑えつつも意識ははっきりしており、逆に激情して美里を殴りつけます。

このままでは美里が殺されてしまうと思った靖子は、目に入ったこたつの電源コードで富樫の首を締めます。

富樫の反抗が思ったよりも強かったのですが、最終的には美里も靖子に加勢します。

やがて富樫は息をしなくなり、二人は呆然となります。

このときの靖子さんの気持ちを思うといたたまれないですね。娘を守るための行為ではありましたが、靖子さんこの後どうなるのだろうと不安でいっぱいだったと思います。

その時、ドアがノックされる。ノックの主は異常な音を聞きつけた石神です。

靖子はゴキブリが出て退治していたとごまかすが、石神は何が起こったかを見抜いており、そのうえで靖子たちの隠蔽に協力するといいます。

靖子は石神を巻き込みたくないと思いながらも、最終的には石神を部屋に招き入れます。

石神はそこで色々と思考をめぐらし、やがて靖子たちにアリバイなどを細かく指示し、後は自分がなんとかすると言います。

ここでの詳細は明かされないまま、翌日旧江戸川の堤防で他殺体として発見されます。

捜査の行方は

この事件に対し、刑事草薙に捜査依頼を受けたガリレオこと湯川が真実に迫っていきます。

「容疑者Xの献身」。容疑者Xは石神、献身の相手は靖子でしょう。

しかし、石神の靖子に対する献身の内容が必見で、本当に目が話せません。

読み進めていくと、石神の靖子に対する深い愛情を知っていき、最後は思わず涙がこぼれてしまいます。

以上、まなおより「容疑者Xの献身」のご紹介でした。

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